
アブダビ エミレーツ・パレス・ホテル(中東出張-8)
アブダビを訪れたらぜひ行っておきたいのが、アブダビのシンボルの一つで自称7つ星ホテルの「エミレーツ・パレス・ホテル」です。オーナーはアブダビ政府、運営はヨーロッパ最古の高級ホテルグループのドイツのケンピンスキーが行っています。
豪華なホテルで金粉カプチーノを
何と総工費が30億USドル(3,300億円強)のこのホテルは、豪華な内装とホスピタリティだけでなくロビーのル・カフェで提供される24金の金粉カプチーノ「エミレーツ・パレス・カプチーノ」が有名です。調べてみると、ル・カフェは事前予約が必要と書いてあるサイトもありましたが、幸い閑散期だったせいか予約なしでも入ることができました。繁忙期でかつ絶対に行きたい人は予め予約しておくといいかもしれませんね。
お昼も食べずにあちこち調査をしていたので、このカプチーノの他に、同じく24金の金粉がかかったスイートポテトフライ、そしてトラディショナル アフタヌーンティー1人分を頼みました。アフタヌーンティーは2人で行くと2人分と言われますが、1人分をシェアしたい場合は「1人分で」とお願いすれば大丈夫です。
金粉カプチーノは1,800円強(60Dh)でした。総額はサービス料など込みで2人で約1万円だったので、東京で2人でホテルのアフタヌーンティーを楽しむのとそれほど変わらない感覚です。
とにかく広くてゴールドな空間
このホテルに来る際、タクシーでビーチ沿いを走っていくと少し先に美術館のような建物が見えてきました。これが目的地と知らずに、思わずドライバーに「あの建物は何?」と聞いてしまったぐらいです。ちょっと想像を超えていました。それぐらい立派で豪華なホテルです。ロビーからしてとにかく広い!!宿泊客ではない観光客が次から次へとやってきていました。
ゴールドもさることながら、この贅沢な空間の使い方は海外のホテルならではですね。土地があるって素晴らしい…。ちなみに実際には見かけることはできませんでしたが、金の自動販売機もホテル内にあるそうです。
ビジターに対するドアマンの素晴らしい接客
僕がこのホテルで最も感動したのは、豪華な内装でも金粉カプチーノでもなく、ドアマンのビジターに対する接客でした。僕らはこの後、近くの別の商業施設の下見を予定していて、そこまでのタクシーを呼んでもらおうとすぐ近くにいたドアマンに声をかけました(彼は到着時に僕たちがビジターなのを確認しています)。
すると「アフタヌーンティーはどうでしたか?楽しめましたか?」と茶目っ気たっぷりに対応してくれ、「次のタクシーが来るまで少し時間がかかりそうです。お声がけしますのでどうぞ座って待っていてください。」と、とても丁寧に対応してくれたのです。
ひっきりなしに観光客が訪れる最高級のホテルで、数時間前に来たビジターを覚えていただけでなく、最後まで丁寧に対応することはお客側としては当然と思うかもしれませんが、実際にはなかなかできないことです。しかもこの日は週末で人の出入りはさらに多かったはずです。海外ではホテルマンのステータスは日本と異なり高いので、この彼は恐らく、政府保有のこのホテルで働いていることにとても誇りを感じていて満たされているのでしょう。そんな充実した印象を受けました。
現に、この後に訪れた別の5つ星ホテルでは、ビジターに対するドアマンの対応は残念ながら杜撰でした。もちろん宿泊先のザ・リッツカールトン・アブダビのドアマンのサービスも素晴らしく、毎晩「Welcome back!」とスルタンの衣装と日焼けした笑顔で迎えてくれましたよ。
この出張では、市場調査のためにいくつかのホテルを回ることができ、ハード面だけでなくソフト面も含めた様々な貴重な経験ができたのも大きな収穫の一つです。やはり実際に行ってみて体験してみなくては、その価値はわからないものですね。
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