
ピッキオ「野鳥の森ネイチャーウォッチング」にぼっちで参加してきた。
2016年3月、長野県軽井沢、星のやなどでおなじみの星野リゾートが展開する星野エリアでピッキオの「野鳥の森ネイチャーウォッチング」に参加してきました。
午後から星野リゾートで会議があるので、だったら午前中参加してみたいということでぼっちで参加してきました。毎朝開催、10時にピッキオ前に集合後、スタートです。
森に入る手前の道路には、世界に二枚しかないムササビの看板がありました(もう一枚もこの先にあるそうです)。
軽井沢は冬が終わり始めたばかりです。芽生えてくる春の様子を見ていきながらガイドの方からいろいろなことを教えてもらいます。
森に入ってすぐにフキノトウを発見しました。フキは早春に葉よりも先に花茎が伸び出します。これをフキノトウといいます。花では珍しく雄と雌が異なり、雌花は受粉後、花茎を伸ばしていきます。フキノトウは雄と雌が異なる花なので、虫などの力を借りて受粉をしていくのですが、雄花は甘い香りをだすので虫が寄ってきますが雌花にはどうやって虫を寄せるのでしょうか?
実は雌花の中に雄花のような星形の両性花が混じっているので虫が間違えて寄ってくるそうです。それでも雄花と雌花が違うのは、両性花よりも強い種が残るからなんだとか。
さらにフキノトウは他の植物たちよりも早く花をだします。これにより春を待ちわびていた虫たちは他の花が開く前にフキノトウに殺到してくれるとか。よくできています。ガイドの方は「自然界はリスクとコストと利益の3つの配分で見ていくと面白い」と話していました。さしずめフキノトウは「強い種」を残すという「利益」のためにリスクとコストをかけているということでしょう。それにしても、フキノトウ。天ぷらにすると美味いんですよね。
さらに歩き進めると、まだ雪が残っている部分がちらほら。獣の足跡も見受けられます。
なんの足跡だろうと話していたらガイドの方が足跡を見るためにとだしてきたのがこちら。
奥に進むと人工池がありました。水場による生物を観察するためにつくっているそうです。
すでに、こんなことが起きているんですよ、とガイドの方が近づき、池に手をいれてすくってみるとカエルの卵が。
これはヤマアカガエルの卵だとか。ちなみに、カエルは1匹につき1000ほどの卵を産むそうです。その中で生き残り次代へ種を残せるのは1匹か2匹だとか。フキノトウと同じように、リスクを意識して、産卵数にコストをかけて種を残すという利益を得ようとしているんですね。
森の中をさらに進むと、冬だけ行っているという鳥の餌やりを見学できる場所へ。ここではシジュウカラをたくさん見ることができました。
帰り道はモグラの跡を見つけたり、ムササビの巣箱の様子をカメラで見させてもらったりしながらツアーは終了。2時間ちょっとのツアーでしたが、自分ひとりで歩いていてはまったくわからない、そして気づかないことをたくさん教えてもらえました。
ちょうど12時過ぎということもあって、お昼は近くのハルニレテラスの「川上庵」でおそばをいただきました。知的好奇心を満たしてくれるツアーでした。